絶対に後悔しない、家づくり
はじめに
皆様はお家づくり・または建売住宅を検討してて、何を大切にしたいですか?
価格? デザイン? 立地? 間取り?
豪雪地帯であれば
性能を重視している方が多いのではないでしょうか?
「寒い家は嫌だ。」
「光熱費を出来る限り抑えたい。」
そんな声は多いのではないでしょうか?
せっかく購入する家だったら、暖かくて、性能が良い家が良いですよね!
性能を良くするためには?
①家の構造を良くする。
一概には言えないが、「在来工法」よりも、「2×4工法」の方が断熱性は高いと言われている。
②窓(サッシ)のグレードを上げる。
今は樹脂サッシというのが当たり前になりつつあるが、トリプルサッシ等を採用することにより断熱性は上がる。
③換気の機械性能のグレードを上げる。
昨今、24時間換気が義務化とされているが、一般的には「1種換気」「3種換気」がある。
3種換気の採用率が多いと思うが、1種換気の熱交換システムというハイグレードの換気を採用する方法もある。。
そして4つ目が、私が考える断トツに断熱性能を上げる要素であるが
④断熱材をより良い物を採用する
①~③も確かに断熱性能を上げるうえで、効果はあるとは思うが、④がやはり一番効果的である。
やはり断熱材というのは、すべてが家の外側にあり、外気から暑さ・寒さから守るのである。
断熱材の効果とは?
■夏場の外のジメジメした湿気や熱気をカットしてくれる
■冬場の暖房で温めた空気を外に逃がしづらくする
夏場・冬場の光熱費削減してくれます!!
どんな断熱材があるの?
全部ではありませんが、代表的な物をピックアップしていきます!!
一覧はこのような感じです。
- グラスウール
- ロックウール
- 羊毛
- ポリスチレンフォーム
- 吹付ウレタンフォーム
- セルロースファイバー
- フェノールフォーム
こちらをひとつずつ紹介していきます。
グラスウール
ふわふわした断熱材で昔ながらの物ガラス繊維を綿状に加工したもの。
トイレの吸音材としても用いられる。
メリット
・比較的安く施工できる
デメリット
・湿気を含んでしまうと、カビたり、ずれ落ちる可能性
・施工の段階で隙間ができる可能性がある
★熱伝導率[W/(m・k)] 約0.035~0.050
↑※この数値は、どれだけ熱が伝わるかどうかという数値で、低いほど高性能です。
ロックウール
名前の通り岩などの素材を、高熱で溶かし、加工したもの。綿状のものではあるが
グラスウールより荒々しさがある。
屋根下の断熱材として多く使われる。
メリット
・グラスウールよりも高いが、比較的安価
・火災時に有毒ガスが発生しない。
デメリット
・湿気を含んでしまうと、カビたり、ずれ落ちる可能性
・壁側の断熱材として使用するには、大変な作業となる。
・袋に入れたロックウールを、壁側に敷き詰める方法もある。
★熱伝導率[W/(m・k)] 約0.035~0.047
↑※この数値は、どれだけ熱が伝わるかどうかという数値で、低いほど高性能です。
羊毛
羊毛を使った断熱材。日本では施工事例が少ない?
メリット
・自然素材である
・羊毛には湿度をコントロールする効果があるため防湿シートが不要
・断熱性に優れている。
デメリット
・比較的高価
・防虫対策が必要。
・対応している業者が少ない。
★熱伝導率[W/(m・k)] 約0.039~0.049
ポリスチレンフォーム
ポリスチレン樹脂を発砲させ固めたもの。基礎部分の外側に用いられる事が多い。
メリット
・耐水性に優れている。
・断熱性に優れている。
デメリット
・衝撃に弱く、割れやすい。
・耐火性能に弱い。
・シロアリに弱い。
熱伝導率[W/(m・k)] 約0.028~0.043
吹付ウレタンフォーム
ポリウレタン樹脂に、発泡材等を混ぜたもの。
メリット
・耐久性や断熱性に優れている。
・壁にスプレーの用に吹き付ける工法が多く、隙間が出来ずらい。
デメリット
・比較的、高価
・耐火性能が弱い
・シロアリに弱い
★熱伝導率[W/(m・k)] 約0.024~0.040
セルロースファイバー
新聞紙などの紙材をリサイクルして作られるもの。
アメリカでは最も多く利用されている断熱材。
メリット
・高い断熱性がある。
・湿度コントロール効果がある
・防火性や防音性に優れている。
・エコ
デメリット
・比較的高価
・専門の職人の施工が必要となる。
・時間が経過すると、ずれ落ちる可能性がある。
熱伝導率[W/(m・k)] 約0.038~0.040
フェノールフォーム
フェノール樹脂に硬化剤や発泡剤を混ぜて
板状に形成した断熱材。
メリット
・断熱性が圧倒的に優れている。(日本で1番の断熱性能)
・耐火性に非常に優れている。燃えた際の有毒ガスが出ない。
・水・湿気に強い。
・耐久性に優れている。
デメリット
・高い・・。
★熱伝導率[W/(m・k)] 約0.020
熱伝導率で断熱材を判断すれば良いの?
各社断熱材の種類は違いますが
入れている断熱材の厚さも違ってくるんです。
例えば ■吹付ウレタンを80mm(8cm) 施工
■グラスウールを100mm(10cm)施工
住宅会社などによっては、ダブル断熱工法と呼ばれる
2つの断熱材を入れる会社もあります。
例)内側にグラスウール80mm
外側に違う種類の高性能断熱材50mm 合計130mmなど
グラスウールの外側に他の高性能断熱材を入れることによって
デメリットであった、壁内結露によって、断熱材がずれ落ちる可能性も
極めて低くなったりしますね!
最後に
断熱材については、「絶対にこれにしなければならない」というものは無いです。
ただし、安いという理由で、昔ながらのグラスウールを使っている会社は多くあると思います。
グラスウールを使うにしても、先ほど述べた様に、グラスウールだけ【例えばグラスウール100mm】
だけだと、私個人的には心もとない気もしますね・・。
10年近く住宅営業をしている、私ですが
個人的には、吹付ウレタンや、フェノールフォーム等を採用している住宅会社が
冬の暖かさの面と、将来的な耐久性も考えると良いのではないでしょうか?
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